普段じっくりと一緒に遊ぶ時間が中々持てない娘との二人旅でアメリカにやって来ました。小学生の娘は、次から次へと色々な案を考えてくれ、とてもアクティブな数日を過ごすことができました。そんな中、長年仲良くしているお店の女性が、「外で一緒に遊んでて良いわね。お客さんでも、家族四人で全員違うゲームをしてる人たちも結構いるのよ。」なんて教えてくれました。その彼女のコメントの背景には、最近米国のABCテレビで放映された、子供とデジタルデバイスの利用時間についてのある家族での実験があったようです。
今日は、この興味深い実験の結果について要点をご紹介したいと思います。これから夏休みで、タブレットやゲームの出番も増えやすいところだと思うので、皆様のご家庭でのスクリーンタイムの計画の参考になれば幸いです!
ハーディング家での48時間スクリーンタイム実験
11才の双子、9才の男の子、6才の男の子の4人のお子さんを持つハーディング家では、金曜日夕方4時から日曜日の夕方4時までの48時間、子供達の寝る時間やスクリーンタイムを制限しないとどうなるかという実験に挑戦してみました。
子供達は同時に2画面を使い分けながら、2日間で16時間から46時間のスクリーンタイムを過ごしたという結果が出ました。マインクラフト、Youtube、Xbox、テレビ、と、日本の子供達も大好きなものばかりです。もちろん、夜更かしをして、朝もいつもより遅く起きてしまったそうです。
実験が終わり、「スクリーンタイム終了」となった時に、子供たちが叫ぶなどの、とても攻撃的な行動を取るという異変が起きたそうです。特に年齢の小さい6歳のクーパー君は、毎週末無制限に遊ばせて欲しいというコメントも残していました。
その一方で、11才の双子の2人は、自分達が「はまって」しまったことを認識しており、日曜日の午後に家族みんなで遊べたことが一番楽しかったとコメントしていました。
子供達の意見や意思は尊重すべきと思う一方で、今回の実験のように、子供たちが知らない間に依存症に近い状況に陥ってしまうのも怖いものです。完全除去が必要な訳ではないですが、どのようなバランスが良いのでしょうか?
記事では、アメリカ小児学学会のガイドラインを挙げています。2-5才までは1日1時間未満、6歳以上の場合は、睡眠や身体活動を妨げない程度にするべき(そこが難しいですよね)ということだそうです。本記事の作者、ベッキー・ウォーリー氏によると、スクリーンタイムをコントロールする為に、2つのことが参考に出来るとのことです。
1)スクリーンタイムは、親が常に考えなくてはいけない悩みで、特に低年齢の子供には慎重になるべき
2)家庭でスクリーンタイムの約束をしっかり決めてプランを守るべき
夏休みに入る今、改めて家族での約束を親子で話し合うと良いですね。
by 竹村 詠美