2月24日に、『ーこれからの時代の教育を考えるー 我が家らしい教育のあり方を考えよう!』を開催しました。
本イベントでは、これからの時代の変化を踏まえ、各家庭における教育方針や子育ての方針を、インタビュー形式のワークショップを通じて再認識したり考える事ににフォーカスしました。このワークショップを通じてのアウトプットは、コンパス(指針)となる、コアバリューを作ろうという形で取り組み、25名を超える保護者の方が参加され、とても熱量の高い会となりました。聞き上手なパパさんや、名古屋からの参加など、子ども達と一緒に学んでいきたいという意欲高い方々との時間はあっという間でした。改めて、時間のゆとりをもった対話の重要性を感じる1日でした。
今回のレポートは、保育園時のお子さんをもつワーキングマザーの島田さんが、参加者の目線でまとめて下さったワークショップの様子となります。※イベントの趣旨に賛同いただき、会場はグローバキッズさんをお借りし、さらにキッズ向けワークショップの開講、スクールの取り組みもご紹介いただきました。ご協力ありがとうございました!
◆実施にイベントに参加しての感想◆
”普段なかなか考えることのない自身の価値観や、過去の体験・そこから得た学び・・・自分は何を大切にして、何に心動かされて、どんなチャレンジにワクワクして来たのだろう?と、改めて自分自身を振り返るよいきっかけになりました。
ちなみに、そうして出来た我が家の子育てコアバリューは、『子供と一緒に考える!』です。子供の自主性を尊重してあげたいと思う一方で、何でもかんでも出来ないしずーっとは見ていられない。子供が自ら考えて選択していく力を育んであげるために、まずは一緒になって考えてみよう!という視点に行き着きました。
◆イベント内容◆
具体的なイベント内容をご紹介していきます!
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<はじめに>
子育ては正解がないし、先の見えないもの。特に今の世の中、ITが進化し全てがスマートフォンの中で完結してしまうこともある時代。何が次世代を生きる子供たちにとって、必要な概念・価値観なのだろうか?それを知るための、親世代の理解がとても大事な時代となってきています。
イベントではまず、FutureEdu代表の竹村さんから教育の現状やご自身の子育てへの想いについて伺いました。お仕事の都合でシンガポールへ家族で移住され、戻って来た後に感じた日本の教育界への疑問を、同じ子育て世代のみなさんと一緒に考えたい!という想いからFutureEduを立ち上げ、”Most likely to suceed”の上映会や教育関係者に向けた研修会などを実施されるなど活動の紹介がありました。
また、子育ては自分の体験に引きずられてしまいがちですが、そもそも子育ては正解がないもの。白紙から社会を捉え、仮説(自身の考え)と検証(子供の反応)を繰り返していく中で、自分らしい、我が家らしい在り方を見つけていってはどうか、とのお話でした。
<ワークショップ>
ペアで行う『エンパシーインタビュー』。参加者同士でペアになり、交互にインタビューを行い、項目ごとに振り返ります。終わった後にはインタビュー用紙を交換。項目は次の5つ。
①自己紹介 ②大切にしている価値観 ③成功体験 ④深い学び ⑤我が家らしい教育の在り方
一人がインタビュアーとなって質問をし、もう一人の人が答え話、インタビュアーが書き込むという形式で行いましたが、改めて自分自身の体験を深堀りすることで、大切にしている価値観に気づいたりなど保護者自身の深い価値観を知るきっかけとなっているようでした。
また、インタビューの合間には、モンテッソーリ保育園を運営されている、堀田はるな先生によるトークも。
幼少期の子供には、『敏感期』という、”環境から学ぶために備わっている「特定の機能」を成長させるため「特別な感受性」をもつ時期”というものがあるそう。大人は何かを指示したりやってあげたりするのではなく、子供たちが自らの発達に合わせて自ら選んだ活動を奨励してあげるというのが、モンテッソーリ教育で大切にしていることだそうです。
ちなみに、
●2−3歳:『秩序』の敏感期…身の回りの環境を良く知ろうとする
例えば、ものを触りたがる、納得いくまで繰り返したり。また、いつもと同じがよい、きっちり片付けたいなど、秩序や仕組みに関心をもつので、ルールや約束事を学ばせるには良い時期とのこと。
●3−6歳:『感覚』の敏感期
五感が敏感になる、違いに気づく(布の手触りを当てる、ぴったりハマるものを探すなどに興味を持つ)
などの特徴があるそうです。
◆さいごに◆
エンパシーインタビューを通じて、価値観を深堀することができ、完成したワードに納得感満載の充実した時間でした。丁寧にお話を聞いてくださったペアの方に大変感謝しております。
参加者の中でイベント後にスッキリ!を感じられた方が8割ほど。残りの方も、”もっと考えてみたいと思った”、"課題が浮き彫りになったので、帰って家族と話し合ってみたい”という前向きなモヤモヤを感じられたようでした。
(編集あとがき)
今回活用したエンパシーインタビューとの出会いは、NPO法人 みらいずworks さんにお願いをした研修で、この手法が持つ想いを引き出す力に感動したことがきっかけでした。快く我々の企画にご賛同いただいたみらいずworks代表の小見に感謝です。